盗掘などにより株数が激減し、一般公開を中断した時期もあった西桂町の倉見山のクマガイソウの群生地で、この春、多くの花が咲くようになった。町が保護、整備を進めた成果とみられ、今シーズンの公開面積は昨年の2倍に。見ごろを迎え、県内外から多くの人が訪れている。
町産業振興課によると、倉見山のクマガイソウ群生地には、最盛期は3万株以上が群生していたが、盗掘などで激減。町は2006年から10年の間、一般公開を中止した。09年から保全活動に乗り出し、盗掘防止用フェンスや散策路、日光よけを整備。昨年から監視員を置いて一般見学を再開した。同年は1200株程度の開花だったが、今年は2千株が花を咲かせる見通しで、保全の成果が出始めている。
クマガイソウはラン科の多年草。20~40センチほどの高さに育ち、赤紫色の筋がある白い袋状の花が咲く。山地の日陰で育ち、全ての花が同じ方向に咲くのが特徴。担当者は「着々と活動の成果が出ている。いずれ、日本一といわれていた3万株を取り戻したい。より多くの人に見てほしいので、これからも活動を進めたい」としている。
群生地の見ごろのピークは15日前後。5月末には、敷地内のエビネランも開花する見込み。公開は5月いっぱい。見学時間は午前9時から午後5時まで。問い合わせは町産業振興課、電話0555(25)2121。
(写真)倉見山のクマガイソウ群生地=西桂
【山梨日日新聞社 5月12日掲載】