最古級の甲州金を公開
県立博物館の展覧会「戦国時代の甲州金」が1月2~16日、笛吹市御坂町成田の同館で開かれる。県が9月に購入した、武田信玄の戦国時代に鋳造されたとみられる最古級の「甲州金」を公開する。
公開する甲州金は、碁石形の「碁石金」18粒と平たく延ばした「蛭藻金」2枚。1971年、甲州市の勝沼氏館跡近くの畑で出土した。甲州金は武田滅亡後の江戸時代、甲斐国内で流通した貨幣。質量(重さ)で取引されていた金を、単位を用いる貨幣に変えたため表面には数字などが刻印され、重さも統一された。
購入した甲州金は刻印がない一方、重さが江戸時代に流通した甲州金と同じ13~15グラムで統一されている。江戸初期の軍学書「甲陽軍鑑」には、信玄が合戦で手柄をたてた家臣に褒美として「碁石金」を与えたとの記述があり、購入した金のたぐいとみられる。
今展では、甲州金と一緒に大量に出土し、時代を特定する根拠となった中国の渡来銭や、「甲陽軍鑑」など甲州金に関連した記述がある古文書をはじめ、出土を報じる当時の山梨日日新聞の記事も展示する。
(写真)武田信玄の戦国時代に鋳造されたとみられる最古級の「甲州金」
【山梨日日新聞社 12月31日掲載】


