26年ぶりの“登校日” 津金学校に子どもの声が響く
北杜市須玉町下津金の津金学校は21日、「津金一日学校」を開いた。会場は、過疎化の影響で閉校した明治期の木造校舎。26年ぶりに子どもの声がこだまする様子に、卒業生は「学校が喜んでいる。地域がにぎやかになる拠点になればうれしい」と話していた。
津金学校は1875(明治8)年に完成した擬洋風建築校舎。旧津金小・中校舎などとして使われた。児童生徒の増加に応じて隣接地に校舎が増設されたものの、過疎化の影響で1985年に閉校。一時解体された校舎は90年に復元され、現在は歴史資料館として使われている。
「一日学校」は、学校と地域住民の集いの場や、新しい文化発信の場にしよう、と企画。書家の華雪さん、サバイバル登山家の服部文祥さん、舞踊家の伊藤千枝さんの3人がそれぞれ専門分野について実技を交えて話した。授業の合間には地元食材の給食も味わった。
参加した県内の小学生約40人は、2階の床の穴から1階をのぞいたり、急勾配の階段を慎重に下ったりと、普段通う学校との違いを存分に味わった様子。 韮崎・穂坂小1年の名取りんさんは、「書道の先生(の書き方)はすごい力が入っていてびっくりした」と感想。授業参観した母裕子さん(39)は「普段は親が『こうやって書いたら』と提示することが多い。自由な表現で書く授業は、普段の学校とは違っていい」と話していた。
津金小卒業生の一人で、津金学校を運営するNPO法人理事長の高橋正明さんは「参加者から意見を聞いて、好評ならまた企画したい」と話している。
(写真上)地元食材を使った給食を味わう子どもたち
(写真下)久しぶりに子どもたちの声がこだました木造校舎。児童は木製の急な階段をおそるおそる下りていた=いずれも北杜市須玉町下津金
【山梨日日新聞社 8月22日掲載】


