芦安山岳館は、山梨日日新聞社とタイアップして「芦安山岳館メール」を発信しています。南アルプスの最新情報や観光情報、山梨日日新聞に掲載された山岳に関係する記事などをサイトに掲載し、さらに会員登録者にはダイジェスト版メールもお届けします。お楽しみください!

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2010年3 月

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プロフィール


 南アルプス芦安山岳館は、2003年3月21日に開館しました。山岳文化の発掘と研究・継承、自然保護や安全登山の普及、山を仲立ちとしたさまざまな交流の実現を目的としています。氷河時代から数万年を生き続けるキタダケソウやライチョウが住む3000メートルの高山、生活と結びついて文化や産業、技術を育ててきた里山。芦安地域は自然、文化ともに魅力に満ちた地域です。山岳館はその一端を知っていただく施設です。また、この施設は、県産材の利用促進を図ることを目的としたモデル的施設でもあります。多くの方に見学していただき、県産材の良さを知っていただきたいと思います。


2008年9 月

【山岳館便り】
2008年09月28日(日)

北岳に指導標設置 芦安ファンクラブ

20080928_021 NPO芦安ファンクラブは二十二、二十三の両日、南アルプスの北岳で、登山者の道しるべとなる指導標を設置した。
 南アルプス市からの依頼を受け、メンバー約十人が参加。標高約二千八百メートルの「八本歯ノコル」や「池山吊(つ)り尾根ボーコン沢の頭」、同約二千七百メートルの「大樺沢上部二俣」の登山道分岐点に、高さ約一メートルの木製指導標を立てかけた。
 同クラブは「それぞれの指導標を目印に安全で楽しい登山をしてほしい」としている。

(写真)指導標を設置するメンバー=南アルプス・北岳

【山梨日日新聞社 9月28日掲載】


【山梨県内のニュース】
2008年09月28日(日)

飯田龍太の生涯と作品世界紹介 県立文学館で企画展

20080928_022_3 旧境川村に生まれ、戦後俳壇をリードした俳人飯田龍太(一九二○-二○○七年)の生涯とその作品世界を紹介する企画展「飯田龍太展」(県立文学館主催、山梨日日新聞社・山梨放送・テレビ山梨共催)が二十七日、甲府・同館で始まった。会場には龍太句や境川の自宅・山廬(さんろ)周辺の風景写真、著名人との書簡など約三百五十点が並び、俳句愛好家らが次々と訪れて龍太ゆかりの逸品を鑑賞した。

 龍太は俳人飯田蛇笏の四男で、戦後早くから蛇笏が主宰する俳誌「雲母」の編集にかかわった。五四年に第一句集「百戸の谿(たに)」を刊行し俳壇デビュー。蛇笏の没後「雲母」主宰を引き継いだ。作家井伏鱒二を敬愛し、文壇にも幅広い交友があったことでも知られる。
 企画展は五部構成。時系列で生涯をたどり、井伏との往復書簡も取り上げた。飯田家家相図や直筆原稿、愛用のカメラ、読売文学賞受賞の記念として井伏が「わすれね」と箱書きした釣りざおなど貴重な資料が並ぶ。書斎を再現したコーナーもある。
20080928_0222_3 東京から来館した俳誌「白露」創刊同人の高畑浩平さん(71)は「これほど、まとまった量の資料を見ることができて感動した。龍太先生の生涯の全容が浮かび上がる展示だと思う」と感想。山梨学院中一年の石原顕明さん(13)は「全国的に有名な俳人が山梨にいたことが誇らしい。自分もいつか俳句にチャレンジしたい」と話した。
 同展は十一月二十四日まで。企画展に合わせ、県立文学館では龍太句入りの一筆せんや絵はがき、直筆「鰯雲日かげは水の音迅く」の複製色紙を販売している。

(写真)飯田龍太が使った机などで書斎を再現したコーナー(上)と生前に愛用したカメラ=いずれも甲府・県立文学館

【山梨日日新聞社 9月28日掲載】


【山岳関連ニュース】
2008年09月27日(土)

「南アルプス自然保護官事務所」を10月開設 シカ食害に対応

 環境省は十月一日、山梨、長野、静岡の三県にまたがる南アルプス国立公園を管理する「南アルプス自然保護官事務所」を山梨県内に開設する。シカの食害などで同国立公園内の自然破壊が進んでいることに配慮した。同国立公園の管理は、富士箱根伊豆国立公園の自然保護官が兼務していた。今回の事務所開設により、全国二十九すべての国立公園で専任の自然保護官が配置される。

 南アルプス自然保護官事務所は、南アルプス市芦安支所内に開設。自然保護官を配置し、南アルプス国立公園内の開発行為に対する許可や野生動植物の保護に関する業務を行う。県内では富士五湖自然保護官事務所に次いで二カ所目の開設。
 南アルプス国立公園をめぐっては近年、シカによる高山植物への食害が深刻化。県が被害の実態調査に乗り出したほか、環境省も今月、仙丈ケ岳(三、〇三三メートル)でニホンジカの食害を防ぐための防護柵を設置したばかりだ。
 このほか「絶滅危惧(きぐ)種」となっている高山植物のキタダケソウやライチョウの生息域の減少も問題として浮上。山梨、静岡、長野の関係十市町村でつくる南アルプス世界自然遺産登録推進協議会は七月、南アルプスの自然環境保全に向け、環境省などに自然保護官事務所の設置などを求めていた。
 環境省関東地方環境事務所は「南アルプス国立公園では、開発行為の許認可事務がほかの国立公園に比べ少なかったため併任で対応が可能だったが、保護管理を充実させる必要があると判断し、設置を決めた」としている。
 同事務所は十月一日に開所式を行い、看板掛けなどのセレモニーを行う予定。長野県の伊那市長谷総合支所内と静岡県の静岡市静岡庁舎に出先の事務室を開設。南アルプス市の事務所の自然保護官が定期的に巡回する。

【山梨日日新聞社 9月27日掲載】


【山梨県内のニュース】
2008年09月26日(金)

「埋められた財宝」意味探る 10月から県立考古博物館で特別展

 県立考古博物館(甲府市下曽根町)は十月一日から特別展「埋められた財宝-大形装飾土器、銅鐸(どうたく)、そして埋蔵金」を開く。
 群集して出土した銅鐸、大仏の下に納められた鏡や玉、畑から出土した金貨。各時代の技術の粋を集めたこれら“財宝”はなぜ埋められたのか。同展は、それらが造られた時代背景や出土状況を手がかりに「埋めること」の歴史的意味を探る。
 一九九六年、島根県加茂岩倉遺跡の山の斜面から、三十九個もの銅鐸が群集して出土した。いずれも弥生時代中期鋳造の逸品で、十三組二十六個は大きい銅鐸の中に小さい銅鐸を収めた「入れ子」の状態、ほか二組は両側部を上下にしてすそを向かい合わせた状態だった。この異様な埋納法は信仰や土地の勢力を知る手がかりになるとして注目されている。
 高価な埋蔵品が掘り起こされずに現代に伝わったことで謎を呼ぶケースもある。一九一七年、現在の笛吹市春日居町下岩下の畑で発見された三枚の金貨は、いずれも十五-十六世紀鋳造で純度が高い。表面に奉納の意味を表す「上」の刻印があること、発見地が武田信虎誕生屋敷跡と伝わる土地の近くであることから、盗難を防ぐほどの儀式的意味があったのでないかとの説がある。
 会場には国宝二十六点を含む埋蔵文化財約三百五十点を展示。笛吹市春日居町下岩下遺跡の金貨三枚のほか、加茂岩倉遺跡の銅鐸五個、奈良県東大寺の大仏が鎮座する蓮弁(れんべん)下から出土した瑞花(ずいか)六花鏡などが並ぶ。福井県鳴鹿山鹿遺跡(縄文時代草創期)から出土した石槍(せきそう)なども紹介される。
 発掘される文化財は「墓への副葬」「処分」「埋納」などさまざまな理由で地中にあった。その中で「埋納」は豊作祈願などの儀式や祭祀(さいし)、権力者の力を表す手段の一つだったとされる。同館学芸課長の保坂康夫さんは「多様な埋納法から昔の日本人の自然や神仏とのかかわり方、生活に想像を膨らませ、歴史を探求する面白さを感じてほしい」と話している。
 同展は十一月二十四日まで。

主な関連イベント
 ▽特別講演(午後1時半から)「古代の鎮壇具」(10月26日)時枝務さん(立正大教授)、「縄文時代の埋納行為」(11月2日)栗島義明さん(埼玉県立自然の博物館)、「銅鐸の世界」(同9日)井上洋一さん(東京国立博物館)▽体験学習会 原始古代の技に学ぶ「青銅器作り」(10月11、18日)、会場はいずれも甲府・風土記の丘研修センター、問い合わせ、申し込みは同館、電話055(266)3881。

【山梨日日新聞社 9月26日掲載】


【山岳館便り】
2008年09月24日(水)

初級・中級者対象に登山教室 北岳で27、28日

 NPO芦安ファンクラブは二十七、二十八の両日、南アルプスの北岳で初級者と中級者を対象に登山教室を開く。
 登山ブームの中、けが防止や登山道沿いの自然環境を保護するため、正しい登山マナーやルールを同クラブメンバーから学ぶ。二十七日は標高約二二○○メートルの白根御池小屋に宿泊し、「北岳のあれこれ」をテーマに座学研修を行う。二十八日に登頂する予定。
 参加費は一万九千円(宿泊費、保険料など含む)で、二十五日までに申し込む。問い合わせ、申し込みは同教室事務局の大滝要造さん、電話055(288)2531、または南アルプス芦安山岳館、電話055(288)2125。

【山梨日日新聞社 9月24日掲載】


【山岳関連ニュース】
2008年09月23日(火)

松くい虫被害、前年度比4%の微減 07年度県まとめ

 県が二十二日までにまとめた、県内の二〇〇七年度の松くい虫被害材積は一万千七十六立方メートルで、前年度(一万千五百三十一立方メートル)に比べ、4%の微減となった。一方で新たに山中湖村で被害材が確認されたため、県森林整備課は「標高の高い地域で被害拡大が続いている」と分析、警戒を強めている。
 同課によると、〇七年度までの五年間の松くい虫による被害は、〇四年度の一万八千九百三十八立方メートルが最多。〇五年度に前年度比20%減、〇六年度に同24%減と二年連続して大幅に減った。
 ○七年度に被害が確認された市町村は前年度と同数の二十一市町村。〇六年度に百三十七立方メートルの被害があった上野原市では今回被害はなかったが、新たに山中湖村で五十九立方メートルの被害を確認した。
 二十一市町村のうち、前年度より被害が増えたのは十市町村。甲府盆地周辺から標高の高い地域に拡大が続いていて、富士吉田市は前年度に比べ10%増の三百七十三立方メートル、北杜市も前年度比5%増の二千二百七十五立方メートルとなった。
 県の担当者は「数年前に比べ県内全体の被害は減ってきているが、標高千メートル付近でも被害が確認されるようになり、安心できる状態にはなっていない」と、林業関係者に対策を呼び掛けている。

【山梨日日新聞社 9月23日掲載】


【山岳館便り】
2008年09月21日(日)

村松さんしのび、山岳写真を紹介 甲府で追悼展

20080921_020_6  三日に亡くなった自然写真家の村松正文さん=甲府市飯田三丁目、享年六十五歳=の作品を集めた追悼写真展が二十日、甲府市徳行四丁目のアウトドア用品店「エルク」で始まった。
 村松さんと二十五年の親交がある同店の柳沢仁社長(51)が企画し、作品は保管していた南アルプス芦安山岳館から借りた。霧が立ちこめる瑞牆(みずがき)山や明け方の甲斐駒ケ岳などの山岳写真のほか、滝やアヤメの群生など美しい自然の光景をとらえた十九点が並んでいる。
 柳沢社長によると、村松さんが撮影した高山植物の作品は特に評価が高かった。晩年は淡水魚の保全活動にも積極的に取り組んだ。著書に「山梨の花」「南アルプスの花たち」などがある。
 柳沢社長は「村松さんは環境保全に対する意識が高かった。山梨に偉大な写真家がいたことを知ってもらいたい」と話している。追悼展は十月十九日までで、展示時間は午前十時-午後八時(日曜祝日は午後七時まで)。

(写真)村松正文さんの追悼写真展=甲府市徳行4丁目のアウトドア用品店「エルク」

【山梨日日新聞社 9月21日掲載】


【山岳関連ニュース】
2008年09月20日(土)

富士登山30万5000人 今夏の8合目以上

 今年七、八月に富士山八合目以上に登った登山者数は、山梨、静岡両県合わせて約三十万五千人に上ったことが十九日、環境省関東地方環境事務所のまとめで分かった。昨年より約七万三千人増え、本格的に計測を始めてから四年目で最多になった。
 登山者数の統計は富士山八合目付近の吉田口(山梨県)、須走口、御殿場口、富士宮口(静岡県)の四登山道に設置した赤外線カウンターで記録し、集計した。濃霧による誤作動を排除して集計した四登山道の登山者数は七月が十二万二千九百三十四人、八月が十八万二千四百十六人だった。
 登山道別では吉田口が十七万二千三百六十九人(56・4%)で最多。次いで富士宮口が六万四千三十四人(21%)、須走口五万二千三百二十三人(17・1%)、御殿場口一万六千六百二十四人(5・4%)となった。登山者が最も多かった日は七月二十六日の計一万二千三百四十七人。
 今夏の富士山はアウトドアブームを背景に中高年や若い女性の登山者が増加。富士山世界文化遺産登録に向けた活動なども影響し、山梨県側の吉田口登山道六合目安全指導センターの計測で過去最多の二十四万七千六十六人に達した。
 環境省関東地方環境事務所は「多くの人が富士山に注目し、訪れたのではないか」と分析。「二カ月間通して晴天が多かったことも影響した」としている。

【山梨日日新聞社 9月20日掲載】


【山梨県内のニュース】
2008年09月19日(金)

飯田龍太の世界に迫る 県立文学館で27日から企画展

 山梨が生んだ日本を代表する俳人飯田龍太(一九二○-二○○七年)の生涯と作品世界を紹介する「飯田龍太展」(県立文学館主催、山梨日日新聞社・山梨放送・テレビ山梨共催)が二十七日から、甲府・同館で始まる。生い立ちから、父飯田蛇笏から継承した俳誌「雲母」、生涯に刊行した十句集にいたるまでの句作、選、文章など約三百五十点の展示物を通じて、龍太文学に迫る。

 龍太は俳人蛇笏の四男として生まれた。戦後早くから蛇笏が主宰する「雲母」の編集にかかわり、一九五四年に第一句集「百戸の谿(たに)」を刊行。六二年、蛇笏の没後「雲母」主宰を引き継いだ。
 作家井伏鱒二を敬愛し、俳壇にとどまらず文壇の中に幅広い交友があったことでも知られる。五七年に現代俳句協会賞、六八年の句集「忘音」で読売文学賞を受賞。八三年に紫綬褒章受章、八四年には日本芸術院会員となった。
 今回の企画展は五部構成で、1から4は龍太句を基調に時系列で生涯をたどり、5では井伏との往復書簡を取り上げる。
愛用のカメラ
 龍太が生まれた二○年から終戦直前の四四年を対象にした1は、飯田家家相図や、龍太が学んだ当時の境川小学校の様子を展示する。2は戦後から俳人の地位を確立した六八年まで。「雲母」が復刊し、句集「百戸の谿」をはじめ「童眸」「麓の人」「忘音」の刊行で俳人として地位を確立した一方で、兄たち、次女、両親の相次ぐ死と、身内の不幸に見舞われた期間でもあった。
 句集や「満月に目をみひらいて花こぶし」(「百戸の谿」所収)などの軸装、額装、愛用のカメラと龍太が撮影した小黒坂の風景写真が見られる。
日記風随想も
 六九年から八一年までの十二年間の3は、「忘音」で読売文学賞を受賞し、さらに代表作「一月の川一月の谷の中」が発表された充実期。句集「春の道」「山の木」「涼夜」「今昔」に多くの代表作がならび、随想集も刊行。評論・随想では古典と現代、伝統と前衛の枠をこえ俳壇・文壇の信頼を集めた。読売文学賞受賞の記念として井伏が命名して箱書きした釣りざお「わすれね」や、「白梅のあと紅梅の深空あり」(「山の木」所収)の軸装、句会の指導風景がしのばれる添削原稿、日記風に書かれた随想「山麓日記」原稿などが紹介される。
 「山の影」、最後の句集「遲☆(束にニテンシンニュウ)」、そして「雲母」の終刊から死去までが4、5は井伏との交流をテーマとした。同館では「初めての飯田龍太展であり、今回は山梨の風土が生んだ俳人の全体像を見てもらえる内容となっている」と話している。
 同展は十一月二十四日まで。会期中、一部資料の入れ替えがある。

                                                                                                     

企画展のイベント
◇講演会 10月5日午後1時半「龍太俳句の風土」広瀬直人(俳人・俳誌「白露」主宰)
◇座談会 11月1日午後1時半「飯田龍太 その人と文学」宇多喜代子(俳人)飯田秀實(飯田龍太長男)近藤信行(県立文学館館長)
◇講座 10月13日午後1時半「飯田龍太と俳誌『雲母』の歩み」高室有子(同館学芸員)、11月13日午後1時半「飯田龍太句集『麓の人』の俳句」井上康明(同館学芸課長)
 =いずれも会場は甲府・県立文学館、入場無料。問い合わせ・申し込みは同館、電話055(235)8080。

【山梨日日新聞社 9月19日掲載】


【山岳館便り】
2008年09月18日(木)

南アルプス・芦安登山教室参加者募集

(27・28日午前8時 南アルプス芦安山岳館集合=申し込みは25日まで)南アルプス秀峰・北岳を登山する。対象は70歳以下の高山初級・中級者。参加費1万9千円。(電話)055(288)2125(同館)。

【山梨日日新聞社 9月18日掲載】